「正しい選択」とは? コーチングで唯一無二の正解を創る

「人生は選択の連続だ」

あなたも一度は聞いたことがある言葉ですよね。

私の場合は、そうですね、3ヶ月に1回のぐらいのペースで耳にしています。

コーチという職業をしていると“人生”や“選択”という言葉にどうしても敏感になるものです。

そこで今回は「正しい選択」について考えてみたいと思います。

人生が選択の連続であるならば、その選択は常に正しく実行したいものです。

では、そもそも「正しい選択」とはどういう意味でしょうか?

「そりゃ、正しい選択とは正しい選択でしょ」

そうなんですが、では「正しい」とは?「選択」とはどういうことでしょうか?

その理解がなんとなくのままでは、本当に正しい選択ができないのではないかと思います。

まず「正しい」とはこの場合、どういう意味でしょうか。

一般的に正しいとは、誤りではない方をいいますよね。

クイズやテストの問題などがそうです。
正解と誤りが明確に決まっています。
必ず正解がある。

正解があるから辿り着くための方法があり、
その道筋を事前に学習することができる。

そして正解に辿り着く思考と行動が「正しい」となるわけです。

では「選択」とはどういう意味でしょうか?

一般的には複数の選択肢の中から一つ、
あるいは特定の対象を特定の数だけ選び出す行為です。

「人生は選択の連続だ」という場合がこれですよね。

どの会社に就職するか、
どの資格を取得するか、
どの人とチームを組むか、
どのマンションに住むか。

複数の選択肢の中から、
自分にとって最善と思われる一つを選ぶ行為が“選択”です。

重要なことは、その選択が自分の意思で行われたということです。

本当は選択したくないにもかかわらず、
第三者からの強制によって選択せざるを得ないことは“選択”とはいえませんよね。

例えば奴隷が、ムチで打たれながら、
やりたくない重労働を選ばされている場合、
「奴隷が重労働を選択した」とは言えません。

なので、選択に必要なことは、
外部からの強制ではなく、
あくまでも完全な自由意志によって選ぶということです。

つまり、正しい選択とは、
必ず正解するという前提のもと、
それを完全な自由意志で選択するということ。

では、ここでハッキリと申し上げます。

人生において「正しい選択」なんてものはありません。

クイズのように事前に正解が与えられていない人生において、
正しさなんてありえません。(善悪の話ではありません)

さらに、正しいと仮定して選択したことが、
本当に正しかったかどうかの答え合わせは何年、何十年先になるのも人生です。

「人生はギャンブルだ」という言葉もあります。

もしかしたらギャンブルのように
その場で答え合わせができる人生の方が、
生きやすいのかもしれません。

手当たり次第に挑戦して、
ダメだったらすぐに次に移ればいいので。

でも人生の選択となると、
数年たってから誤ったことに気が付いては取り返しがつかないこともあります。

だから「正しい選択」を願うわけです。

では、コーチングではどうとらえているのか?

コーチングではまず最初に正解を設定してしまいます。

選択において正しさがあるのは、
そこに正解があるからです。

正解無くして正しさはありません。

そして、正解さえ決まれば、
あとは正解に辿り着くための選択をすればいいのです。

もっというと、
不正解を避けることで、
より正解への道がクリアになってきます。
(これがスコトーマ)

もちろん、一人ひとり人生の正解は違います。

違っていいのです。

あなたにとって唯一無二の正解を創ってください。

その正解のことをコーチングではゴールと言い、
「正しい選択」とは、ゴール達成のための選択を自由意志で行うことをいいます。