
あなたは、こんなことで悩んでいませんか?
・現状が不満で苦しい
・未来に希望が持てない
・何をやってもうまくいかない
今回の記事では、多くの人が抱きやすい悩みについて、原因から解決のヒントまで解説します。
「人生を変えようと努力しているのに、何も変わらない」
なぜ、そんなことになってしまうのでしょうか。
その理由はどこにあるのでしょうか。
コーチの視点から考察してみましょう。
「現在をどうにかしようとし過ぎている」〜今に執着し過ぎている〜
人生に不満がある理由は、現在を変えようとしているからかもしれません。
人生という長い期間で考えたとき、現在というのは過去と未来のちょうど接点になります。
未来が一瞬にして現在になり、現在は一瞬にして過去になる。
まさに、川の流れのように過ぎ去っていく、ということ。
常に流れ続けている現在をどうにかしようとしても、現在という状態は一瞬一瞬で変化しているわけです。
例えるなら、お腹が空いて大好きなピザを食べてお腹いっぱいになっても次の瞬間から空腹が始まっている。
5時間後には、またお腹が空き、食べないでいると苦痛を感じる。
一生、空腹にも満腹にもならない現状を維持しようとしても無理です。
あなたが何とかしたい現在は、変えようと努力した瞬間に過去へと過ぎ去っていきます。
当然、過去はどんどん遠ざかり、影響力を失っていく。
つまり、現在とは常に不安定であり、その不安定な現在に安定を求めることで不満が生まれているのかもしれません。
外部情報の影響に飲み込まれている
SNSなどで、未来を悲観的に捉えるものに触れ過ぎて、受け入れてしまっているのも「人生が変わらない」原因になり得ます。
基本的に、一次情報以外は「かもしれない」という視点で受け入れることをおすすめします。
一次情報とは、あなたが五感を通して実際に経験したこと。いわゆる実体験。
それ以外の情報は、虚偽やフェイクの情報が混ざっている可能性があるし、正しい情報でもあなたにとって有益とは限りません。
「人生を変えるために」外部の情報は有益である反面、無益どころかマイナスに働くこともあります。
なので、一次情報以外は「かもしれない」というスタンスが大切。
過去の基準で未来を判断している
未来に向けて行動するときは、何らかの基準という“ものさし”が必要になります。
危険か安全か、正しいか間違っているか、続けるか辞めるべきか、行くべきか戻るべきか。
すべての行動には、その行動をとるに値する判断基準があるはずです。
生まれたばかりの赤ちゃんの行動の基準は、とてもシンプル。
いかにすれば身近な人に認知され、受け入れてもらえるかという生存本能が行動の基準。
だから、泣く、笑う、不機嫌になる、寝るなど、素直に表現(行動)し、行動に迷いがありません。
ところが、大人になるにつれて、人生の経験を通じて判断基準が何十、何百倍と膨れ上がる。
できる・できない
得する・損する
満足する・後悔する
得る・失う
楽をする・苦労する
褒められる・叱られる
etc…
しかもこれら全ての判断基準が過去の経験からできている。
過去の判断基準で思考し行動しても行き着く所は、過去と同じ場所。良くて似ている場所です。
コーチングで重要なプリンシプル(原則)の一つが“過去は一切関係ない”です。
未来のゴールを達成するためのヒントは過去の経験や思考にはありません。
全て未来にあります。
ということで、「未来に希望が持てない」「行動できない」理由が、過去の基準を使っているからではないか確認してみましょう。
「変われない」原因は、脳の仕組みにある
では、なぜ過去の基準で物事を判断してしまうのでしょうか。
それは、脳にとって(自分にとって)重要なものしか認識されないからです。
脳の脳幹にはRAS(網様体賦活系)という機能が働いています。
これは五感を通して入力された情報の中で、自分にとって重要なものに対して強く発火する情報処理システム。
自分にとって重要なものとは、言い換えると「現状の自分の価値観をより強くする情報」ということです。
つまり、今の自分の思考、行動、判断が正しいと肯定されることに対してRASは強く発火しているのです。
それによって「これが私らしい」という世界を自分の認識が作りだし、そこに安住することで変化しない安心感を感じてしまっているのです。
要は、「自分が変われない」と悩んでいるようで、実は本心では“変わらないことで今の自分を正当化”して安心を感じてしまっているということ。
今の自分は自分自身で作り上げたものなので、作り変えるのも自分で自由に操作可能です。
このままだとどうなる?
勘違いしていただきたくないのは、現状維持や過去思考が全て悪ということではいということ。
自分の人生は他の誰のものでもなく、唯一自分のもの。
他人に危害を及ぼしたり、法を犯さない限り、自己責任のもと自由に生きていいのです。
過去の成功体験に浸って生きてもいいし、挑戦せずにのんびり過ごしてもいい。
ただし、「今の自分を変えたい」「未来を自在に変えたい」となると話は別。
過去から現在の思考と行動は完全に否定され、未来のゴールに向けて全エネルギーを費やす決断が必要になります。
もちろんですが、エネルギーの源はWant toのワクワクです。決して、Have toの努力では必要ありません。
本気で「未来を自在に変えたい」と心の底から言える(確信できる)からRASが認識する重要なものが変化するのです。
世界が変わるとは、物理的な変化と情報的な変化があります。
物理的な変化とは、地球の自転が逆回りになったり、火山が噴火して地形が変わったりする変化。
情報的な変化とは、あなたの認識によって見える世界が変わること。
昨日までは会社に勤めることが重要だった人が、今日からは世界の人を救うことが最重要になれば認識する世界が一変します。
会社を辞めて世界を飛び回るかもしれないし、人道支援団体を立ち上げて活動し始めるかもしれません。
付き合う人間関係も180度変わるでしょう。
未来を変えるのは簡単です。
必要なのは未来のゴール設定と「私には達成できる」という確信(エフィカシー)だけです。
それだけで、あなたの世界は今から変わり始めます。
「かもしれない」から確信へ
最後に確信について少し触れておきます。
確信とは、1ミリの疑いのない確固たる未来の事実です。
「ゴールの達成を確信する」とは、すでにゴール達成の条件を満たしており、あとは自分のタイミングでゴールできる状態。
ゴールできる?できない?なんて思考はゼロです。
ゴールはできて当たり前。
あとは、明日ゴールするのか、3ヶ月後か、1年後かの違いだけです。
「本当にゴール達成できるのか?」とか「達成を保証してくれるなら行動してもいいよ」なんて思考は論外です。
そんな保証を求めるマインドでは、絶対に行動しません。
「100%OKもらえるなら彼女に告白したい」とか、「絶対に30倍になる保証があるなら投資したい」というマインドと同じ。
本心では、100%保証は不可能と理解しているのに、“保証”という言葉で自分が行動しない理由を作り、行動しないことを正当化させているのでしょう。
世の中に100%はありません。
数百年後には死ぬことすら絶対ではなくなる可能性もあります。
・100人中99人が成功して、
あなた一人だけが失敗するかもしれない
・100人中99人が失敗して、
あなた一人だけが成功するかもしれない
未来は全て「かもしれない」の世界です。
その「かもしれない」未来に「絶対そうなる」と確信するから、その方法が見えてくるのです。
「成功するかもしれない」と「絶対に成功する」の間には、ものすごい差があります。
その差は、RASを通して認識する世界を180度変えます。
「成功するかもしれない」人には、
「成功するかもしれない」情報が見えます。
「絶対に成功する」人には
「絶対に成功する」情報が見えます。
99%の人は未来を予想で見ていますが、あなたは残り1%の未来を確信で見る人になってくださいね。

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