ゴールについて | 中茎一彦 苫米地式コーチング認定コーチ補

ゴールとは?

『ゴール』とは心の底から達成したいこと。

「夢」や「目標」とも言ったりしますが、夢や目標という言葉には”いつの日か達成できたらラッキー”というニュアンスが感じられませんか?

でも『ゴール』には、スタートした先には必ず到達する場所という強いエネルギーを感じますよね。

そして、このエネルギー感が非常に重要なんです。

エネルギーが生まれないゴールからはやる気が生まれません。
やる気が生まれなければ、当然ゴールに近づくことはできませんよね。

では、エネルギーが最高に湧き出るゴールとはどんなゴールか?

それは、現状の外のゴールです。

苫米地博士の言葉を借りれば「ゴールは想像しただけでビビってお漏らしするくらいが丁度いい」ということです。

つまり、現在のあなたには想像もできないほど大きく、高く、デカいゴールを設定するのです。
そんなぶっ飛んだゴールだから達成するためのエネルギーが湧き出るんです。

このエネルギーは、輪ゴムの伸び縮みを想像すると分かりやすいと思います。

(輪ゴム理論)

一つの輪ゴムを右手と左手でつまんでギューっと伸ばします。

その時の右手は「未来のゴール」、左手は「現在のあなた」です。
輪ゴム自体はお互いを引き寄せるエネルギーになります。

さてこの時、引き寄せるエネルギーをより強くするにはどうしたらいいでしょうか?

そうです、右手と左手をできるだけ離して、ゴムをギューーっと伸ばすことです。
ゴムが伸びれば伸びるほど、縮むエネルギーが強くなりますよね。

つまり、ゴールは現状から遠ければ遠いほどエネルギー、パッション、モチベーションが強くなるんです。

逆に、左右の位置が近い場合はどうでしょうか?

伸びてないゴムからはエネルギーは生まれません。これこそが現状維持です。

多くの人が、ゴールを掲げてもなかなか達成できない理由がここにあります。

コーチングにおいて最も重要になるのがゴール設定です。


ゴールがないとどうなる?

コーチングの創始者ルー・タイスが行った統計では、平均1年6ヶ月で死んでしまいます。

ただし、この統計はリタイアした人が対象なので、元からゴールがない人というよりは、ゴールを達成してリタイアした人ということです。

これはゴールを達成した(失った)人の脳や生体機能が”未来を必要としていない”と認識したためと考えられます。

もちろん、これからゴールを設定しようとしているあなたが、いまから1年6ヶ月後に・・・なんてことはありません。

とはいえ、未来にゴールがない人は、恒常性維持機能維(ホメオスタシス)によって、現状維持がゴールになっています。

現状維持がゴールということは、脳は無意識に現状維持に必要な情報のみを収集してきます。

現状維持に必要な情報とは、昨日までの情報で十分です。

未来にゴールがない人が「毎日が同じでつまらない」と嘆く理由がこれです。


ゴールを設定する際の3つのポイント

Point1:現状の外側にあること
Point2:ワクワクすること
Point3:多くの人の利益になること


Point1:現状の外側にあること

先ほど説明した通り、現状の外側にゴールがないと現状維持に縛られ、変わらない毎日を過ごすことになります。
コーチングでは、何よりもまずは現状の外にゴールを設定するところから始まります。

ゴールとは現状の外側にあるもの!と覚えておきましょう。


Point2:ワクワクすること

心の底から達成したいゴールを設定しましょう。

達成したら嬉しいのはもちろん、その過程においてもワクワクするゴール。
毎日が遠足の前日の小学生のようにワクワクするのが正しいゴールです。


よくある質問:「本当にワクワクすることだけしてていいの?」
回答:「はい、ワクワクすることだけしましょう」

私たちは子供の頃から「欲しいものを手にいれるには辛い努力をしなくていけない」という言葉を受け入れてきましたが、正しくありません。

正しくは「ゴールに向かう過程は、他人には努力に見えても本人はワクワクしてやっている」です。

当然、ワクワクするゴールに向かっているのであれば、その過程もやりたいことになるので本人にとっては努力でも辛いことでもなくなります。

例えば、掃除が大嫌いな高校生でも「彼女が家に来る」となったら急にニコニコしながら自分の部屋の掃除をし始めます。

それを見たお母さんは「あら、努力して偉いわ」と思うかもしれませんが、当の本人は努力ではなくワクワクしながら掃除をしてます。

本当に達成したいゴールであれば、その過程もワクワクするはずです。


Point3:多くの人の利益になること

ゴール設定で抜けがちなのが”他人の利益”という視点です。

コーチングではアンセルフィッシュなゴールと説明してます。
アンセルフィッシュとは「自分本位ではない」ということです。

利他的とは違います。

利他的とは、自分の利益が0%で他者の利益が100%。

アンセルフィッシュは、自分を含む他者全員に利益になること。
”自分の利益も含んでもいいけど、他者の利益を優位にしましょう”ということです。

例えば、”自分だけが幸せになるのではなく、家族、地域、日本、世界の幸せにつながるゴールを設定しましょう”という意識です。

どことなく難しいように感じるかもしれませんが、現状の外のゴールであれば自然と他者も巻き込むことになります。

逆に言えば、より多くの他者を巻き込むゴールほど現状の外側のゴールと言えます。

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