【コンフォートゾーン】についてザックリ解説| 中茎一彦 苫米地式コーチング認定コーチ補

コンフォートゾーン(Comfort zone)とは、「居心地のいい空間」という意味です。

このコンフォートゾーンは、ゴールを達成するために必ず理解しておく必要があります。

今回は、このコンフォートゾーンについて完結に説明したいと思います。

まず、人はコンフォートゾーンの中にいる時に最も潜在能力を発揮できる状態にあります。

それは、コンフォートゾーンに中では、リラックスし、IQが上がり、創造的になり、脳がポジティブに働くため。

サッカーなどのスポーツにおいて、ホームとアウェイとを比べた時にホームで戦った方が勝率が高いというのも、このコンフォートゾーンが強く関係しています。

そりゃそうですよね。

練習し慣れてるグラウンドで、大勢のサポーターに応援されてるホームと、慣れてないグラウンドで、敵のサポーターに囲まれた環境では、ホームグラウンド方が圧倒的にリラックスし、視野も広くプレイができます。

つまり、アウェイは居心地が悪く体が緊張し、視野が狭くなりチームスポーツで重要な抽象思考ができなくなってしまうんです。

そして実は、このコンフォートゾーンはスポーツだけではなく、私たちの日常にもしっかりと存在し、働いているんです。

例えば、自分の部屋をコンフォートゾーンにしてる人は多いはずです。

仕事や学校から帰ってきて自分の部屋に戻った瞬間、一気にリラックスしてため息と共に落ち着きますよね。

私たちにとってコンフォートゾーンは無くてはならないものなんです。

また、このコンフォートゾーンには、ゾーンからはみ出た際に引き戻す機能があります。
その機能をホメオスタシス(恒常性維持機能)といいます。

人間は体温が36.5℃前後が居心地のいい温度(平熱)です。

ところが、風邪などで体温が上がり37.5℃まで上がるりコンフォートゾーンからはみ出ると、ホメオスタシスが働きだし平熱に戻そうとします。

汗をかいて気化熱で体温を下げようとしたり、食欲を制限し体を休めるように促したり、身体中の免疫系が活発に働き出す。

これがコンフォートゾーンでありホメオスタシスの機能。(だいぶ簡単な解説ですが)

そして、このコンフォートゾーンは私たちが現状の外のゴールを達成(近付く)するためにも重要なんです。

簡単に説明しますね。

多くの人の夢や目標が達成できないのは、コンフォートゾーンが現状のままだから。

コンフォートゾーンが現状のままであれば、ホメオスタシスが現状維持にあなたを縛り付けます。

夢や目標に向かって動き出そうとした瞬間に現状に引きずり戻されてしまうんですね。

元旦に夢や目標を掲げても3日で忘れてしまうのは、あなたが悪いのではなくホメオスタシスが現状維持のためにせっせと働いてるからなんです。

しかも無意識で。

コーチングでは、現状の外にゴールを設定し、ゴール側にコンフォートゾーンを移行していくよう促します。

コンフォートゾーンが現状からゴール側に移行すれば、今度はゴールがコンフォートになります。

そうなれば、ホメオスタシスの機能によりあなたの無意識がゴール側に運んでくれる訳です。

運ぶと言っても魔法ではなく、ゴール達成に必要なことが見えてきたり情報が届くようになり、結果的にゴールに近付くということです。

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